26話 ページ28
ノクトに追いつき、ペゴラー展望公園に向かうべく足を進めていると、レスタルムの女性達が此方に向かって手を振っていた。
グ「モテんのも大変だな」
貴「割と本気で殴るぞ？」
満更でもない顔で手を振り返すグラディオにガンを飛ばすもさほど効果はなかったようだ。
妙に腹立たしい。うん、腹立たしい。
貴「俺だって…」
グ「お？なんかあんのか」
彼の声も気にもとめず、先程此方に手を振ってきた女性の元へと歩み寄った。
その女性は「え？女？」といった少々困惑した様子だったので、困ったように笑ってみせた。
やはり初対面の人にはそう見えてしまうのだろうか。
貴「俺、そんなに男らしくないですかね？」
おもむろに女性の手を取り、少し屈んでそっと優しく手の甲にキスを落とすと、そりゃもうわかりやすく赤面してくれた。
その証拠に先程から「ぁ、ぅ」等とドギマギしながら途切れ途切れに声が溢れている。
すっかり語彙力を失ってしまった女性に「油断してましたね。レディ？」と軽く頬を合わせてチュ、という短いリップ音を耳元に残してグラディオ達の元へ戻った。
もちろん渾身のドヤ顔でだ。
貴「どーよ。グラディオには出来ないであろうロイヤル感」
グ「その気にさせるヤツはずりぃ」
プ「え、まって。間違いかもしんないけど今さっき、キ、キキキスとかしてなかった？」
とびきりシャイで純粋なプロンプト君には少々刺激が強かったらしく、顔を真っ赤にして口をパクパクと開閉させていた。
まるで魚みたいだ。
貴「突然キスなんて女性にそんな失礼な事してないよ。ね？イグニス」
イ「ああ、あれはごく普通の挨拶だな。社交の時などは当たり前に使う」
ノ「オレは絶対やらねーけど」
プ「どゆこと？みんな当然のようにチュッチュしてんの？」
まだ理解されていなかったらしく、ひとつ溜息を吐くと、クイ、とイグニスを手招きした。
貴「お手本いい？」
イ「別に構わないが」
その言葉に「プロンプト、こういう事」と言うと、イグニスの肩に手を置いて顔を引き寄せた。
貴「ん、」
イ「ああ」
そして頬と頬とを軽めにくっつけて、先程と同様に耳元で短いリップ音を鳴らした。
もちろんキスなどしていない。
貴「はい、お疲れ……お判り？プロンプト君」
プ「あ、あはは〜…なーんだそういう事…」
早とちりしてしまった事が恥ずかしかったのか、彼はまた顔を赤くして俯いていた。
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
