24話 ページ26
プ「えぇ…なんか日が普通に登ってる気がするのは気のせいですか？」
貴「朝だな」
やっとの思いで洞窟から抜け出すと、入るときはオレンジの夕日だった太陽が今は白い光を纏って輝いていた。
要するに俺達が洞窟で墓所を探している間に夜が明けてしまったらしい。
俺達は寝ぼけ眼をこすりながら車へと向かった。
貴「さすがに眠いな…あ、そうだグラディオ、プロンプト」
車に乗り込もうとしていた2人に声をかけるとキョトンとした様子で「ん？」と此方を見る。
貴「2人の席交代してみない？」
プ「別にいいけど…どして？」
グ「まあ、旅に出る前はオレが後ろでプロンプトが助手席って決まってたからな」
俺の提案に2人は首を傾げたものの特に気にすることもなく了承してくれた。
早速 車に乗ってレスタルムに車を走らせると、隣に座るグラディオは図体が大きいせいかプロンプトが隣に座っていたときよりも少々車が狭く感じる。
貴「グラディオ、5分だけ肩貸して」
そう言って携帯をポケットから取り出すと、素早く5分にアラームをセットしてグラディオの肩にもたれかかった。
グ「お前…まさかこの為に席移動させたのか」
貴「だってプロンプト押し潰したら可哀想じゃん」
プ「オレってそんなに非力なキャラだっけ！？」
ノ「てか5分だけで休めるか？普通」
貴「人間5分も寝れたら生きていけるよ」
プ「いやそれ自論じゃん」
そんな言葉もお構いなしにそのままグラディオの肩にもたれて仮眠を取り始めると、みんな諦めたらしく、大人しくしてくれた。
プ「オレたまにAの事わかんないー…
昔からこんな感じだったの？」
そう言いながらプロンプトは寝ている俺に洞窟で借りたジャージを掛けた。
イ「こんな感じというのはあまりわからないが、昔は……全く笑わない子だなと思っていた」
プ「え、イグニスがそれ言っちゃう！？」
驚くプロンプトにイグニスは「Aが起きる」と人差し指を自分の口元に当てた。
イ「まあ、Aにも色々な事があったんだ。オレに似て口下手だからあまり自分の事は話そうとはしないからな」
グ「オレにとっちゃあ無口なクソガキだったな」
グラディオは自分の肩で眠る人物を見つめると苦笑いを浮かべ、何かを懐かしむ様子を見せた。
プ「えー、なんかみんなだけAの事色々知ってるのずるい！」
貴「じゃあこれからの俺を知ればいい」
プ「そだねー…って起きてたの！？」
貴「残念だけど最後らへんしか聞けてないな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
