12話 ページ14
〜秘密〜
俺はリウエイホテルを出て昨日行けなかった展望台へと向かった。
駐車場の階段を下り、目的地である展望台に着いた。『ペゴラー展望公園』と言うらしい。
肉眼でもメテオが見て取れるほど景色がよく、双眼鏡のようなものも設置されており、よりメテオを観賞できるようになっていた。
貴「へえ…すっごくいい眺めだな」
軽く身を乗り出してメテオを眺めた。
こんな景色は王都にいたら絶対に見ることができなかっただろうと感動する。
ものすごい迫力で大自然って感じだ。
靡いてくる風が心地よかった。
？「お姉さん、そんなに身を乗り出しちゃあ危ないよ？」
貴「え、ああ…すみませ……って！？」
急に隣から声が聞こえて振り向くとそこには見覚えのある男性が立っていた。
赤髪に帽子、暑い街には場違いの重ね着の衣装。
間違いない。ガーディナで会った男性だ。
？「あれ…キミまた会ったね」
貴「……偶然とは思えないんですが…貴方、何か俺たちに隠してませんか」
ガンを飛ばしつつ問うと、その男は肩を竦めてニヤついた。
本当に胡散臭い。何がしたいんだ。
？「…隠してる？オレが？キミに？
ハハハ、面白いこと言うよねえ…」
？「それってさぁ…逆、じゃない？
オレよりもキミの方が隠し事が多いと思うんだけど」
気味の悪い笑みを浮かべる男に思わずゾッとした。
貴「！！！…何を、、、言って____」
？「アタリ？ねえ、キミってさぁ…」
展望台の壁に追い込まれ、両サイドに手をつかれ身動きが取れない状態になってしまった。
これ以上後ろに下がったら相当な高さから落ちて、ひとたまりもない。
？「絶対に誰にも言っちゃいけない…言いたくない秘密、持ってない？」
耳元で、そう囁かれた。
貴「俺の、秘密…」
？「そう、キミの秘密……信じ難い、消えることのない秘密」
俺の顎に手を添え、顔を近づけてくるその男は不気味で、冷たくて……どこか懐かしく思えた。
もしかして…この男、俺の……俺の過去を___
？「なーんちゃって」
貴「！？」
急に男はパッと手を離し、再びいつものおどけた表情に戻った。
？「びっくりした？ゴメンね？
オレこの辺り旅しててさ、またキミに会ったからちょっとちょっかいだしたかっただけなんだよねえ…」
？「そうだ、また会おうか。今度はキミのお仲間も一緒にさ。きっと役に立つよ」
そう言って男は一礼してその場を去っていった。
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なかまる。(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！時間があるときに更新できたらなと思っておりますのでこれからもよろしくお願います^ ^頑張ります！笑 (2018年4月3日 1時) (
レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 最高です…!!!更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年3月30日 15時) (レス) id: abb688805d (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - メンシスさん» お疲れ様でした！！やっと勉強から解放されたのでちょくちょく更新していけたらなと思います！ありがとうございます！ (2018年3月22日 1時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
メンシス - 受験お疲れ様でした！これからも体に気をつけて更新頑張ってくださいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 6f164534c9 (このIDを非表示/違反報告)
なかまる。(プロフ) - チョコブラックさん» ありがとうございます。本当にありがとうございます。コメント本当に嬉しいです(*ﾟvﾟ*)少しずつでも文章力や語彙力を高めることができる様に頑張ります…！ (2018年3月17日 22時) (レス) id: e75acdb4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかまる。 | 作成日時：2018年1月15日 0時
