私は今日も舞う② (ページ21)

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「………すいません、帰ります」

逃げるように部屋を出たら思い切り誰かにぶつかった

「………ユンギさん」

SG「おう。………お前なんでそんな動揺してんの？」

なんでこんなにも安心するんだろうか

《………なんで、みんな私にキスしてくるの》

SG「……はあ、何となくわかったわ。ちょっと来い」

手を引かれて今度はユンギさんの部屋に来た。

SG「ここ座んな」

ベッドに座らせて自分は椅子に座ったユンギさん

SG「テヒョンから聞いた。初キスアイツなのに忘れて、その上渋々キスしてくれたと思ったんだろ」

「……ハイ」

私なんでこんなにキスの話ばっかしてるんだろう

SG「それ伝えたらジョングクに嫉妬されて
そのまんまキスされたってわけ？」

え

「なんで分かるんですか…」

SG「大体分かんだよ、俺も男なんだから」

溜息をつきながら隣に座ったユンギさん

SG「壁。寄り掛かりな」

「はい」

壁に寄りかかって何も話さずにいる沈黙

SG「……メンバーがごめんな、怖かったろ」

「…いえ、私が撮影のファーストキスで我慢すればよかっただけですから…愛情まで欲張ろうとした自分が悪い」

SG「…………もうさ、全部忘れろよ。
撮影でしたキスも、アイツらにされたキスも」

？

SG「お前が本当に好きな奴としたキスだけカウントしろよ」

頭を撫でてくれるユンギさん

「…好きな人なんて私に出来るのかな」

SG「出来るよ。俺だって何年も恋愛してなかったけどお前のこと気になってるし…フィーリングだよ好きになるのなんて」

フィーリング、か…

SG「もうアイツらと話したくないなら話さなくていい。俺がアイツらにちゃんと言っとくから」

なんとなく肩を頭に乗せる

「…私にとってテヒョンさんもジョングクさんも'BTS先輩'ですから、話したくないわけないですよ。大丈夫」

SG「ん、いい子。」

どうしてこんなに落ち着くんだろう……

SG「テヒョンとどんなファーストキスだったの」

「…実家の秘密基地で…なんか、想像してた甘酸っぱいキスじゃなくて…なんだろ、……ギラギラ？」

そう言うとケラケラと笑うユンギさん

SG「ファーストキスってのは1回だけ、
重ねるくらいなのが丁度いいよな」

頷くとやるか？って笑ってて…

「はい、お願いします」

ああ、今の私は頭がおかしくなってる。

どうしたの私。