私は今日も舞う② (ページ18)

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TH「…はい、降りて？」

「え…」

何処だかわからずに入っていくと
すごい重度のセキュリティで…

TH「大丈夫、ヒョンたちいないから」

「え」

てことは、宿舎……？

「か、帰ります！」

TH「……ここまで来て？」

「だってまさか家にお邪魔するなんて…！」

TH「俺しかいないし平気だよ」

そう言われて部屋に行くけど

TH「ヒョンたち帰ってきたらやだよね。
リビングじゃなくて俺の部屋行こっか」

手を引かれて入ると綺麗なベッドの置かれた部屋

「……失礼します」

床に座るとベッドに座らされた

TH「おしり冷えるでしょ？女の子は体冷やしちゃダメだよ」

「………」

ベッドに並んで座るとまた手を握られた。

TH「手小さいんだね」

「……テヒョンさんが大きいだけですよ」

なんで握るの……やめてよ…

TH「この子の名前テテにしてよ」

テテ？

「嫌です…それテヒョンさんのあだ名でしょ」

TH「厳しいなあ…お互いVついてるし…Vはいれよう？」

「んー………それはいいですよ？」

ちょっと待ってて！と言いながらどこかへ行って
帰ってきたテヒョンさんの手には紅茶があった。

TH「うちにはインスタントしかないけど…」

「ありがとうございます」

受け取って飲んでるとどこからかクラシックが流れてきた

「クラシック、好きなんですか？」

TH「うん。Aの家行ってから」

「…そうなんですね」

どうしてか私を見る目が撮影の時みたいで
気まずくて自分のつま先をひたすら眺める

TH「…俺は1年前からずっと気持ち変わってないよ」

？

「私たち1年前何かありました？」

酷く傷ついた顔をしてたから何かあったんだと思う。

だけどあまりにも忙しくて。

一緒にワルツを踊ったことしか覚えてない。

TH「Aのファーストキスは、誰？」

ファーストキス……

TH「ほんと…に、覚えてないの？」

脳裏に映るのは私の秘密基地のソファーと
月明かりで逆光になった男の人

「……覚えてない、けど…ただ重ねるだけだからって…
キスシーンあるから練習してくれました。」

TH「……その人、誰だか覚えてないの」

なんで覚えてないんだろう。

「分からない…緊張しt、え？」

……なんで、押し倒されてるの？