私は今日も舞う⑤ (ページ42)

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KAMIYAMA side ページ42

裏で順番に並んでいたら

＇あ、VERAさん、コチラです！＇

振り返れば奴がいるダボダボのダメージジーンズにヘソ出しルックというガールズクラッシュが良く似合う格好のAちゃん…

『ありがとうございます、すいません遅れて…』

＇いいえ全然大丈夫ですよ。お疲れ様です＇

女神のように美しくて声が出なかった。

小瀧『うわ、髪赤！」

藤井『毎年神ちゃんも染めてるけど
あそこまですごい女の人の赤髪は初めて見たわ』

Aちゃんが壁に寄りかかって俯いてたと思えば
BLACKPI N Kのマネージャーさんがやってきて

＇大丈夫か？出なくてもいいんだぞ＇

隣で心配そうにしてるマネージャー

『そんなに心配しなくても大丈夫だって。
私が謝りたくて出るって言ったんだから……』

まさか……

＇大体なんでジェニの事でお前が謝るんだ？＇

やっぱり…

『だって、私リーダーだもん』

そういうAちゃんは少し緊張してた気がする

＇だからって……＇

『もう…心配しないで早く楽屋帰って！( 笑 )』

納得してないマネージャーに軽く抱きついてから

『大丈夫、上手くやれるよきっと！
迷惑ばっかりかけてごめんね、ありがとう』

優しく微笑んで見せたAちゃんに
今にも泣き出しそうなマネージャーさんに

『疲れただろうからちゃんと休んでて』

ポケットから駄菓子を出して渡してて…

＇あ、お前！なんでお菓子持ってるんだよ！＇

『んー？さっきプロデューサーさんがくれた！』

小瀧『やばい可愛え…( 笑 )』

始まる前から後ろで聞いてた俺たちが
めちゃくちゃほのぼのした。

＇BLACKPI N K VERA！＇

『いってきます！』

階段を降りていったからモニターを見てたら少し微笑んだでから階段の一番上で深々と頭を下げてた。

藤井『なんか…さっきまで元気そうだったけど
神ちゃんの推しさ、辛そうじゃない？』

やっぱり…

中間『あの話すんのやろな…』

濱田『ニュースになりまくってたから分かるけど
とにかく俺らもフォローしよう！』

藤井『どうやってフォローすんねん( 笑 )』

桐山『確かに絡むチャンスないやろうし…
リアクションしていこうか！』