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ルナ・オーヴェルニュ ２ ページ7
ある日、いつも行く公園に遊びに行ったら、ミオンがいた。公園は遊ぶところのはずなのに、ブランコに座っているだけで、ぼーっとしているみたいに見えた。
見かけない子だな、って。でもそう思っても、遠目で見るだけだった。今もだけど、私は初めて会った人と話すのが苦手。あ、人見知りじゃないよ！苦手なだけ。……だから、しばらく観察していた。
そしたらふっと目が合った。一瞬だけ。目が合った、なんて言わないかもしれないくらいの。その時に何て言うか──ああ、この子は今まで会った誰とも違う、みたいな。そうやって思った。
どうしてそう思ったのかはわからない。直感で「自分と同じように友だちがいない」って感じたのか、当時は想像なんてできなかったその壮絶な「今まで」を感じたのか、あるいは単に真っ黒で、でもよく見れば少しキラキラの紫に見えるその魔法みたいな瞳に引かれただけなのかもしれない。でも私が無意識にミオンに近付いて、声を掛けたのは事実だ。そしてそれは、ラニと出会って、初めてライブをした時でも……。
「ねえ、お話しない？」
「……なんで、私？」
「何となく声をかけたくなったの。ね、お話ししよう？」
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作品のジャンル：アニメ
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作者名：桜野ユウ | 作成日時：2018年10月15日 22時
