【AKB0048】永遠の777

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その日の夜、希望が

「ねえ、明日はみんなでレッスンできるといいねー」

わざとらしく声を張ってそう言った。何人かがビクッと震える。

「ちょっと希望」

「人は多いほうがロボットに立ち向かいやすいしー、」

奏が咎めようとするが、無視して話を続ける。綾菜が強制的に希望の口を塞いだ。そのままロビーへ連行する。

「希望！気持ちはわからなくもないけど、ああいう風に当て付けするのは駄目だよ」

奏が半ば叱りつけるように声を抑えて怒鳴った。

「まあ、参加しない人が悪いんだけど……やりすぎ、かな」

雫も一旦庇う方向で喋りかけたものの、結局は否定する方向の言葉になってしまった。

「……やりすぎ、っていうのは違う」

「うお!?びっくりした！」

突如、綾菜の後ろに未友が現れてそう呟いた。驚いたのか、綾菜はしゃがみ込む。

「……でしょ？」

「うん」

綾菜を気にも留めずに未友が希望に問いかける。希望はそれに頷いた。

「ねえ、あれ何で通じてるの？」

「さあ……？」

奏と雫は、揃って首を傾げた。



次の日。

「増えたね」

「うん」

レッスン室を見渡して、希望は呟いた。

「……休む子が」

「こんな事初めてだわ……」

ツバサが頭を抱えて唸り、隣のゆいはんも顔を曇らせる。

「ゆいはんを悲しませるのは許さん……！」

そのゆいはんを見て、綾菜が握り拳を作った。



「ねえ、それでいいの!?」

昼休憩で、綾菜が怒りを爆発させた。

「合格条件が『Beginner』を歌って踊らせることなんだから訓練をするのは当然でしょ？何でボイコットするの!?」

「だって、襲名メンバーはこんなことしてないじゃん。不公平だよ」

「その襲名メンバーもセレクションを受けて今のポジションにいるんだよ？私たちと同じのはず」

「……」

言い返せないのか、それとも言い返さないのか。沈黙が、流れた。

「レッスンしなくても受かる自信があるんじゃない？だからやらないんでしょ」

希望がぼそっと言ったそれは、妙にその場に響いて、何人かが俯いた。

「何なのもう！」

奏が綾菜を連れ出す。レッスン室に戻る途中で、綾菜は奏の手を振り払った。

「……レッスンを受けない理由は、二つあると思う」

いつの間にか隣に来ていた未友がそう言った。どういうこと？と奏が呟く。

「……一つ目。……単純に、現状に不満があって参加しない。……そして、二つ目は」

「DESのまわしもので、レッスンするひつようがないから」

希望が、吐き捨てるように言った。

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