No.3 ページ4
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承太郎は公園につきベンチに腰を下ろした。
少し離れた所で立っている女をチラリと見た後、自身の隣を顎でさす。
意味が理解出来たのか彼女は大人しく隣に腰掛けた。
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承「あんた、名前は?」
彼女は頬に両手を当てて、照れる素振りを見せた。
『……きゃ〜、私今名前聞かれちゃってるぅ』
承「今更下手な芝居はしなくていいぜ。いいから答えな。」
そう言うと、彼女はモジモジさせて居た身体をピシリと
伸ばし、照れていた表情を真顔にして承太郎を見据えた。
『霧本A。1-A組。初めまして、空条承太郎君。』
承「霧本A……。聞いた事ある名前だな。」
承太郎は脳の中から記憶を引っ張り出した。
入学早々、生徒や教師から人気があり、才色兼備な生徒として名高い女が居た。
所謂"高嶺の花"ってやつである。
それが目の前にいるこの女、霧本 Aだ。
端麗な容姿故にファンクラブなるものも有り、
男子生徒からかなり人気らしいが、男達と関わる様子はあまり無いらしい。
男に媚を売らず物腰柔らかな性格故に、女子生徒にも好かれているのだ。
男にうつつを抜かす様な人物では無いのは
彼女、Aをあまり知らない人でも分かる事だ。
それ故に承太郎は疑問に思った。
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千夏 - 二人の距離感がすごく好きです。無理のない範囲での更新、楽しみに待ってます! (2022年5月18日 18時) (レス) @page17 id: 86c828af75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんで | 作成日時:2022年1月12日 1時