その未来への (ページ25)

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電話-テソン- ページ25

朝7時
テソン『よく寝た～』伸びをしてiPhoneに手を伸ばす。

身体を起こしiPhoneを見るけど特に急ぎの用は無さそうだったのでぽんと投げてキッチンへ。
水を飲んで一息付いたらテーブルの上の名刺が目に入る。
ソファに座って名刺を手にとって香りを嗅ぐ。
まだほんの少し彼女の香りがする。
自然に頬が緩み、目が細くなる

電話かけてみるか。
でも夜の仕事だからまだ早いかな？
いやでも履歴だけでも残ってたら分かるかな？
迷ってる場合じゃない！ここは男らしくかける！！！
と気合いを入れて電話番号を打つ。

すぐに呼び出し音がなる

1コール…2コール…3コール…
あっやっぱり切ろうかな…突然不安になる

と考えてると

「…もしもし…」
出た！！！
あれ？でもやっぱり寝てたよね？
あ～どうしよう…

「…ん？あれぇ～？気のせい…？」
寝ぼけながら何か言ってる。
寝起きの声も可愛い…

あっ！じゃなくて！！！

テソン「あっ！もしもし朝からごめんなさい。寝てました？」
と焦って片言で日本語を絞り出す。

A「…！え！？あっ！！！だ、大丈夫です！」
急に慌てた声になる。

テソン「ふふ。それなら良かった。」
ほんわかした気持ちになりながらも彼女に自分の名前を教えてない事に気がついた。

言おうとしたけどファンだから迷った。
でもファンならとっくに気づいてるよね？
それじゃなくてもユナちゃんならいいや。
と思って

テソン「あっ、僕昨日名刺貰ったテソンです」

彼女の返事はない。

やっぱりマズかったかな…
A「…テソン？やっぱり外国人なんですね！」

どうやら気づいてない様だ…
嬉しいやら悲しいやら…笑

テソン「はい、韓国です」

A「そうなんですね！あっ！私最近BIGBANG好きなんです！やっぱり韓国でも人気ですか？」

やっぱり気付いていないと確信…笑

テソン「ふふそうですね、人気です。僕も好きです」思わず頬が緩む。