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Noside
「その花に触れてはならん」
しわがれた声に思わず少女は問いかけていた。
『なぜですか』
「それは祟りだ。
触れたものは花から授かった強力な力に耐えきれず乗っ取られ死んでしまう」
『乗っ取られる?』
「そうだ。一度その花に触れてしまえば今後生まれてくるお前の血縁は強力な力の変わり祟られてしまうだろう」
『その祟りとはなんなのですか』
「なぜ知りたがる。近づかぬことが一番よいのだぞ。
祟りは触れた者を貪り喰らうのだ」
『祟られてでもその強力な力が欲しいのです』
「・・・体に花が咲き誇り、体が覆い尽くされてしまうのだ。鋭い痛みが昼夜問わず襲い、体を貪り続ける」
『体に花が咲く?
所詮言い伝えなのでしょう?
この美しい花に近づかせたくないだけではないのですか』
「それに触れれば祟られる。祟られるのだ!
触れてはならぬ。禁断の花。
わかれば貴様もたち去るがいい」
老人はそう言って姿を消した。
少女は嘘だと思いながらも強力な力を本当に得られるのかと気になってしまった。
藁にも縋る思いで彼女はその花に触れてしまった。
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sakura(プロフ) - ナミさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです!すみませんがまだ完結ではないです!あと2話ほどあるのですがリアルが忙しく更新できていません。大変申し訳ないです。更新頑張るので最後まで読んでくださると幸いですm(__)m (2023年4月25日 21時) (レス) id: a3c54e5b97 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。すごく面白いです!泣けてきました😭 質問ですが…,これって完結ですか?続きますか? (2023年3月24日 23時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - あやのすけさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!更新頑張りますo(`^´*) (2022年9月4日 9時) (レス) id: a3c54e5b97 (このIDを非表示/違反報告)
あやのすけ(プロフ) - 初めまして。とても面白くて更新が待ち遠しいです!陰ながら応援しております! (2022年9月4日 0時) (レス) @page16 id: dd85cdea1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sakura | 作成日時:2022年8月27日 20時