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はぁ…Aちゃんが可愛すぎて辛い……
｢ラーヒー？話聞いてる？｣
｢あっ！うん、なに？｣
｢聞いてねぇじゃん｣
図星をさされ思わず笑ってしまう。
目の前にいるこの長身イケメン野郎はキヨ、こと清川優。今は此奴に図星をさされ笑ってしまったところだ。
｢あーなんだっけ、2組の〜白瀬？とか言ったっけ、なに彼奴ラーヒーの彼女？｣
｢彼女じゃなーい、けど俺の中じゃずっと彼女！｣
｢なんだそれ気持ちわりぃ｣
彼の言葉に言い返せず机の上に顎を置き｢ゔぅ〜ん｣と唸っていると唐突にキヨが何か閃いたようにニタニタとしだした。
そのいやらしい笑顔のまま口を開けば｢俺が手伝ってやろうか？｣なんて言い出したので、思わず顔をバッと上げる。
｢ホント！？｣
｢ほんと｣
｢やりぃ！女の子慣れしてるキヨがいれば百人力だよね〜！｣
｢おいなんか誤解される言い方やめろや｣
事実キヨは女の子の扱いが上手いしつい最近まで彼女もいた。女慣れと言ってもまぁ間違ってはいないだろう。言動や行動はアレだけど顔は整っているしモテるのもわかる。身長も高いし俺とは正反対なんだなぁ…
協力してくれると言ったキヨは宣言通りに作戦を考えているっぽい。
何を閃いたのか自分の机に手を突っ込み紙とペンを取り出し楽しそうに何か描き始めた。
恐らくろくなことではないだろう。
｢ジャーン！俺考案！『ドキドキ白瀬A振り向かせ！ラーヒーのイメチェンやってみようぜ大作戦！』｣
無駄に上手い字、センスのない名前、下手くそな周りの飾り、作戦内容。その全てに驚いた。
イメチェンかぁ、正直やったこともないし不安なところの方が多いが…
｢ずっと白瀬さんにかまちょばっかしてるんだろ？しつこい男は嫌われんぜ｣
にやにやと笑うこの悪魔には逆らえないだろう。
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