【ヒ.ラ】そこの可愛い系男子、要注意人物 (ページ20)

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それからというもの…

平井くんは更にしつこくなったのだ。
学校では何時何処にいてもお構い無しにLINEを送ってくるし家で音ゲーしている時にもLINEを送ってくるし…1回本気で携帯投げようと思った。
私もそろそろ、腹を括らなきゃ行けないのだろうか……

｢Aちゃーんッ｣

｢半径3m以内に近づくなって言ったはずなんだけどなぁ｣

｢えー、あれ本気だったの？｣

｢当たり前｣

もうさ、これってストーカーとかそういうのに入らないの？住所特定されてないから入らないのかなぁ

なんて平井くんの話をほぼスルーしながら聞いていると前方から声が聞こえてきた。
あ、清川くんだ。ここ最近は清川くんとも仲がいい。一緒にフジくんの家に行ったりして3人でゲームとかしてる。イケメン2人に囲まれて幸せだぜ。清川くんと仲良くなっていくにつれ、平井くんが色々口を出してくるのは逃れられない運命なんだ。仕方が無い。

｢おいヒラ、お前早いんだよ｣

｢いやだってぇ、Aちゃん居たからさぁ｣

｢言い訳になりませーん、このやろ｣

なんて会話をしながら平井くんのおでこにデコピンをする清川くん。本人は軽く、のつもりなんだろうが結構痛そう。
この隙に私は立ち去るべきだ。そうなのだ。

そぉっと後ろを振り向き足を踏み出そうとしたその瞬間

｢あっ！！！｣

｢なにィ！！？｣

あっやべ、思わずキレそうになちゃった。