【ヒ.ラ】そこの可愛い系男子、要注意人物 (ページ19)

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｢はいじゃあお前を三枚下ろしにしに行きましょうねぇ｣

こーすけの腕を強く引き包丁のある家庭科室へ連行しようとしたその時

｢ちょっとまってぇーー！！！｣

ラスボス登場

このタイミングで私を邪魔しに来たのは皆さんお察しの通り平井くんである。
なんだよ、戻れよ、帰れよ。私にはこの後やらなければ行けないことがあるんだから。

｢お願い許してあげて！俺が無理に頼んだの！｣

｢その時の状況はどうであれ、連絡先を渡したっていう事実は変わらないからなぁ…｣

｢ていうかそんなに俺のLINE欲しくない？！｣

｢えっ、あぁ、友達は必要以上に増やしたくないからね、ははっ｣

何かを誤魔化したい時に癖で出るこの乾いた笑い。もしかしたらあの白瀬Aオタクの平井くんならばお見通しだろうか。ちなみに白瀬Aオタクってのは今思いついた。

お見通し、と思ったものの案外平井くんにはバレていなかったらしく、平然と会話を続けた。

｢へぇ、なるほど……じゃあLINEの友達数はホントに少ないんだぁ…｣

｢そうだね、家族とこーちゃんと、あと女子の友達数名くらい？かな？あと平井くん。｣

改めて友達欄を見てみても本当に少ない。20人にも満たないもの。
つーか男友達少なっ……泣けてくるわぁ………