【ヒ.ラ】そこの可愛い系男子、要注意人物 (ページ15)

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｢結婚しよう！白瀬さん！｣

｢おうおうどうした、付き合うから結婚になったんだね？｣

久々に来たと思えば、突然求婚してくる平井くん。
彼も毎度よく懲りずにやっていられるなぁ。その意思だけは彼の中で唯一尊敬できる部分だろう。

｢ねぇ一つ聞きたいんだけどさ｣

｢うん！なんでも聞いて！｣

｢平井くんてほんとに付き合えると思ってていつもやってんの？それ｣

｢……うん！｣

おい何だ、今の間は。思ってないじゃねえか。
彼の気持ちが本気ということはとうに承知していることだが、物事には限度ってやつがあるだろう。好きな人から友人にきりかえることが平井くんには出来てない。

｢ね！今日の放課後マック行かない？あカラオケでもいいよ！俺歌えないけど。｣

｢ごめんすごく行きたいけど平井くんとは行けないかな｣

目の前で｢ええぇぇえいいじゃん！！｣なんて駄々こねてるけど行く訳ない。なにされるか分からないからな。
……とにかく、目の前の彼がうるさい。すごーくうるさい。｢どこなら一緒に言ってくれる？｣とか｢フジんち一緒に行こうよ！｣とか。とりあえず黙らせろうか。

｢あー……あの、付き合ったらさぁ、おとなしくなってくれるの？｣

｢っもちろん！｣

…そういう展開を匂わせたらすごく明るい顔になった平井くん。君は健気に頑張ってていいねぇ。素晴らしいことだよ。

｢まぁ、付き合わないけど？｣

｢えっ｣

ぜーったい大人しくなんないし。