あなたへ (ページ48)

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本音ページ48

　
　
　
　
　
　
　
　
　
理人side

『……A、話してくれる？』

俺がそう問うと

小さく首を縦に振るA

そんなAの背中に手をそっと置いている蓮汰

どっちが年上かわかんないなーっていうのは置いといて

A「………気づいてるかもしれない、けど」
「最近あの人らに結構色々……言われてて」
「…………勝手に、他の人らもそんなこと考えてんのかなって、思ってて」

俯いてるから顔が見えないけど

多分泣くのを我慢しながら

一生懸命話してくれてる

あの人ら、ってのはあの4人組で

色々はやっぱ悪口かな

申し訳ない、とか、ごめん、とか、

謝ってばっか

Aが勘違いしてるだけとは言え、不安にさせてしまったのは俺らのせいでもある

田島「謝らないで」
「Aを不安にさせちゃったのは俺らの責任でもあるし」

あれ、俺と同じこと思ってる人いたわ

俊司「……他にも、あるんじゃないですか？」

『A、明日は楽しいこといっぱいあるんだから』
『楽しむために今のうちに全部吐いちゃいな』

A「……悪口と同じかもしれんけど」
「やっぱ…………アンチ、すごいなぁって」

思い出した

グループバトルが終わったあとの1ヶ月間

“Aへの誹謗中傷はどの練習生よりも多い”

そんな内容の記事を見つけて読んだんだよな

A「見なきゃいい話なんやけど、」
「自分が住んでる家特定されて、色んなの、手紙とか、カッターの刃とか、私とか私の家族友達の写真とか送り付けられて」

A「あんまみんなと親しくしたらもっと酷くなると思ったら、怖くて、みんなとある程度距離置かなきゃって思ってて」

Aの目線の先を見るとポタポタと涙が落ちている

住所特定されて、色々送り付けられる、

それからAの話からして脅迫とかもあったんだろう

そんなん怖いじゃ済まないだろ

それをやってる奴は頭沸いてんのか

蓮汰「……Aちゃん、少し僕らのこと頼ってください」
「それは1人で抱え込んでちゃダメなことです」

洸人「Aはなんもしてねぇのに何でそんな目に合わなきゃいけないんだよ…………」

笹岡「これは流石に警察に言った方が…………」

A「、でも、それじゃ参加辞退しなきゃいけなくなるかもしれん」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　