あなたへ (ページ13)

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MV撮影　ビハインドページ13

　
　
　
　
今日はついにテーマ曲のMV撮影

私はFクラスで、まだデビューする順次ができていないと見なされ、ステージには上がれない為、他クラスの練習生のサポートを務める

雄大「なぁ、A」

『何ですか？』
『……カメラ？』

雄大「Behindってやつらしいんよ」

『へー、ゴツいカメラですね』

雄大「重いで、待ってみ？」

『……うわ、おっも』

雄大くんは歳が近いこともあってお互い名前で呼び合う程の仲になった

お互い最初の順位が高すぎてプレッシャーやばいって話から始まったんだけど、雄大くん見た目に反してめっちゃ面白い

休憩時間とかで私が1人になったとき、必ず私のところに来て話ししてくれるんたけど、その内容がめっちゃ面白い

？「あれ、雄大、Aちゃんと話してる？」

俺も混ぜてや〜、と突如現れた男

『雄大くん、この人誰ですか？』

雄大「え、A知らないん？」

『はい』

？「嘘、知られてると思ってたんやけど」

ショックやわ〜、とリアクションし始めたけど、本当に誰だかわからない

後藤「俺は後藤威尊や」
「浪速のプリンス、覚えてない？」

浪速のプリンスと聞いて思い出す

確か、尾崎さんと雄大くんがいた………

『あ、Cクラスだった人……ですか？』

後藤「そうそう！」

雄大「なんで名前じゃなくてクラスで覚えるん……？」

尾崎「お、Aちゃんに威尊に雄大やん」

雄大「おぉ、撮影お疲れ様！」

後藤「お疲れ様〜」

『お疲れ様です』

尾崎「みんなもお疲れ様」
「…あ、ビハインド？」

雄大「そうそう」

尾崎「え、3人で何話してたん？」

後藤「Aちゃんが俺のことわからなかったみたいやから自己紹介してたんよ」

尾崎「あー、威尊はAちゃんと関わらなかったからな」

尾崎さん……は、浪速のプリンスだとお兄さんみたいな立ち位置の人なのかな

なんか尾崎さんが来てから2人の顔が緩くなってる

後藤「あ、俺Aちゃんに聞きたいことがあるんやった」

『私…？』

雄大「Aに聞かなくても俺が答えられるで」

尾崎「え、雄大がAちゃんのこと呼び捨てにしとる…！」

後藤「バレエやってたってほんま？」

『はい、やってましたね』

後藤「え、じゃあ、あれできる？」

『あれ？』

後藤「あの、スケートの選手とかもするやつ！」

『あ、これですか？』

尾崎「えぇ！！すご！！」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　