仲違いするな ページ17
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そこにパタパタパタッと焦ったような足音が聞こえてきた。
「…A！」
乙女が少し目を離した隙に、いなくなっていた赤ん坊を探しに来たのだ。
「あ…鯉伴…様……黒田坊…」
「…乙女…」
「…」
鯉伴と黒田坊はまた目を逸らした。
乙女はいたたまれなくなり、赤ん坊を抱き、その場を離れようとした。
しかし…
『あーーう！』
その赤ん坊は乙女に抱かれることを拒否した。
「…え？」
乙女は一瞬、我が子にも拒絶されたのかと思った。
…が、実はそうではなかった。
赤ん坊は乙女の手に触れ、持ち上げようとし、そして、逆の手で鯉伴と黒田坊の方に手を伸ばした。
「「「！」」」
この赤ん坊は三人の手を繋がせようと思っているのか…？
そうとれる行動だった。
三人が手を取り合うと、その無邪気な子はニコニコと笑った。
乙女は我が子のあたたかい行動に涙が溢れた。
鯉伴と黒田坊の二人も、瞳に涙を浮かべていた。
なんだか…
莉音に似たこの子にこのようなことをされると、莉音に仲違いするなと言われている気分になる。
それは三人ともが感じていることだった。
「なんだか…
莉音様に許されているような気分になります…」
「俺もそうだ…」
「悪かったな…乙女…」
「拙僧も…申し訳ありませんでした…」
二人は乙女に謝り、頭を下げた。
「いえ…当然のことです…
知らなかったとはいえ…
妾はお二人の大切なひとを奪うきっかけとなってしまったのですから…」
また、ネガティブな思考になってしまった乙女を止めたのは…
「…いた！」
その赤ん坊だった。
乙女の頬をつまんだのだ。
「…ふふっ、A、ありがとうございます…」
そんな風に考えるなと言われているようだった。
乙女は我が子を強く抱きしめた。
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怜。(プロフ) - 福寿茶寮さん» あ、この作品だけじゃないですね…笑、結構消すの忘れてますね…なおします！ (2021年11月16日 11時) (
レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 福寿茶寮さん» あぁ！すみません！以前そのパスワード付きの話を書いたときにこの作品に宣伝として記載したのですが、今回更新するときに見逃してました！すみません！ (2021年11月16日 11時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
福寿茶寮(プロフ) - 何故,ﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ付きの話を宣伝してるのですか？ (2021年11月16日 9時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - これからの更新も凄く楽しみにしてます。(⌒‐⌒) (2020年5月3日 14時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！頑張ります！ (2020年5月2日 22時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年4月25日 16時
