七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】 (ページ49)

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とんでもない二人　◯◯side ページ49

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◯◯side

あれから、どれくらい経っただろう。

好きだったたこ焼きでも買って帰ろうと思って、道頓堀に寄った。

その途中のことだった。

とんでもない二人と出会ったのは。

「は…？」

開いた口が塞がらない。

「夏油傑とナナミンや…」

マジとんでもない二人。

やばすぎる…

は？運命か…？

夏油傑は私の最推し。

で、ナナミンは…

写真撮ってもらおう。

撮ってもらって、持って帰ってやろう。

自慢してやろう。

「…あ、あの」と声をかけたそのとき、

＿＿＿でも、大阪って…"A"さんも関西でしたよね…？

＿＿＿あぁ…大阪だったと思う。

「…A？」

その名前に反応してしまった。

そのとき、私の思考が一気に回った。

もしかして、Aの知り合い？

まさか、Aのためにコスプレしてくれたとか？

いやいや、でもAなんて名前、一人だけなわけないし。

あのAのこととは限らんし。

でも、

「「A…？」」

と、そのとんでもない二人は、私が言った「A…？」に反応して振り返った。

あ、まじで、顔いい。

コスプレメイクじゃねぇ。

「Aのこと何か知ってますか…！？」

「Aさんのこと…何か知ってるなら教えてください…！」

と、その二人は縋るように私に寄ってきた。

…って、なんでこのとんでもない二人はこんなに必死なんだ？

「あの…そのAって…」

「…っ！
あ、えっと、名前はAA…
小柄で…明るくて、でもたまに不思議で…」

そのとき、ドクンと胸が鳴った。

まんまAの苗字だ。

それに性格の特徴も合ってる。

「Aの…お知り合いですか？」

「はい…東京の…高せ、私立の宗教系の学校にAが転校してきて、その同期なんですけど…」

待って、ほんまにあのA…？

Aは東京に転校したことなんかない。

同姓同名の別人ちゃう…？

「あ…！
この人なんですけど…」と夏油傑みたいな人が見せてきたのは、なんかのカードでそこに描かれた女の人が…

マジでAだった。

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