七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

そこにあったもの　夏油side ページ47

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夏油side






カードは私たちの呪力では使えないとなると、"Remember"は何故発動したかが問題だ。




確かあれは…

カードが発動したのは、"私が持っているカードに七海が触れたとき"だった。




…同じようにしてみるか。



いや、待て、その前に"Serch"で探せる条件はなんだ…？


何か必要なものとか…


Aの私物とかか…？


だが、Aがいたという痕跡はまるでない。


それどころかAがうつる写真もなにも…




「っ！！」




…"Remember"は…？

絵にはなっているが、きちんとAだと判別できるし、これがそもそもAのものだ。






「…っふぅ」と私は体に入っていた力を抜くように息を吐いた。





…




「七海」


「…はい」


「"Remember"が発動した時と同じようにしてみようと思う。
だから、今私が持っているカードに触れてみてくれないか」


「…っ！

わかりました」




そして、七海がカードに触れると…


私と七海の目の前に、新たなカードが現れた。





「「っ！！」」



＿＿＿"Teleport"




その瞬間、世界が反転した。




「っ、」


この感覚には覚えがある。

七海と灰原を助けにいった時だ。





そして…


その反転が収まったとき、私たちは人混みの中にいて、そこにはグリコの看板があった。



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