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彼女が生きる道 夏油side ページ41

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夏油side




『よかった…』

「…っ何が…?」

『…見て』



そう言って、私たちに見せてきたのは、一枚のカードは、



___"Forget"



「「「「「っ!!」」」」」




ちょっと待ってくれ…



痛い…


心臓が痛い…





私たちの知らない場所で、私たちの知らない人たちと…自分自身が生きるために私たちに"Forget"を使うならわかる…


だけど、Aはまさか…自分が死んだ上で、私たちに"Forget"を使おうとしているのか…?

私たちを悲しませないため…?




それって、君が孤独に死んでいくことになるじゃないか…




忘れたくない…

君が私にしてくれたことはたくさんある。




「私は、君のことを忘れたくない…」


『っ、』



「…でも、私たちが君を忘れなければ、

君が死んでしまうなら…



…使って」





堪えきれなくて私の頬に涙が伝う。



 


「「「「っ、……」」」」


皆の沈黙は賛同を意味していた。






「本当は…っ本当はAが生きる道を探したいよ…守りたいよ…

…っでも、君がこれから生きていくのが辛いなら、どうしてもそうしたいなら、


…私たちにそれは使わないで」




…嫌だ。

本当はどちらも嫌だ。



死んでほしくない。


生きててほしい。


忘れたくない。


覚えていたい。










『…っありがとう。でもごめん…みんな。
やっぱさ、私にとって"青い春は5人"なんだよ』


「え…?」





どういう意味…?





『目的は達成された…
だから、きっとこれから…それがずっと続いていく』





何を、言ってるんだ…?Aは。


ねぇ、




『…バイバイ、みんな』



その瞬間、


「「「「「A(さん)!!!」」」」」




咄嗟に手を伸ばした。


…が、間に合うはずもなく…






だが、その瞬間、私は"無意識に"自身の呪霊を動かしていた。

Aの体を救うために。






…だが、急いで私たちが下を覗き込んだ時、


そこには"私の呪霊しかいなかった"。
 






「あれ…?俺ら何してたんだ…?」

「なんで私たちここにいんの?」


「何故でしょう…?」

「なんでだろ?」


「…」




何を…していたんだろう、私たちは。


ここで一体、何を。


でも、心にポッカリ大きな穴が空いたようで。





何故かそれが嫌で嫌でたまらなかった。



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もう一度あの屋上に 夏油side→←今にも 夏油side



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怜。(プロフ) - 優生さん» ありがとうございます!😭がんばります! (4月17日 21時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
優生(プロフ) - 応援してます、頑張ってください (4月17日 21時) (レス) @page40 id: 5de943fe2a (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - たむ。さん» 👍ありがとうございます😭 (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 麻衣さん» 👍ありがとうございます😭 (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - みづきさん» 👍コメントありがとうございます😭そう言っていただけるとすごく力になります! (4月15日 11時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜。 | 作成日時:2024年3月17日 18時

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