七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

甘不味い？　夏油side ページ5

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夏油side





「…っうん…いいよ、もちろん。
ありがとう」



そうやって、私のことを想ってしてくれたことが嬉しくて仕方ない。



『ふふ、うん！じゃあ、やってみる。
取り込んでない呪霊とかある？』

「…あぁ」



私が取り出したそれに彼女はそのカードを翳した。




…



『取り込んでみて？』と言われ、私は呪霊の塊を口に入れると、



「っ！！」

『ごめん、不味い？不味い？』


「ふふっ、なんで美味しくなった？って聞かないの」

『いやぁ、不味いもんに甘いもん足しても甘不味くなる未来しか見えんなと思って…』


「ふふっ、甘不味くなるってなに。
全然…不味くないよ」


『ほんまぁ？』




私を訝しげに見つめてくる。



…ほんとだよ。

呪霊に美味しいなんて言いたくないくらい美味しいよ。





…


ねぇA？こんなの、無理だよ…

こんなの抗えない。


　
「ほんと…」

　


また、彼女は私の様子を窺うように、距離を詰めてじーっと見つめてくる。


無防備だね…A




私の手は勝手に彼女の後頭部にまわっていた。




『え？』


ﾁｭｯ




気がつけば、彼女の驚いた顔が目の前にあって、やらかしたと思った。




「あ…」

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