七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

厄介な術式　夏油side ページ4

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夏油side




『あ、そういや、私の用ってやつ。
そろそろいい？』

「…うん」

『単刀直入に聞くけどさ』

「うん」

『呪霊…不味いんやろ？』


「え？」




…なんで、なんで知ってるんだ？



「…なんで」

『傑は呪霊取り込むとき、誰にも見せないようにしてる…違う？』

「…っ、」


『でも、それが逆に気になってさ。
隠れて見てた時がある。

…"Hide"使って』


「っ！！
ふっ、その術式…本当に厄介だね…」


『ふふ、素晴らしい術式と言ってくれ。

…で、そんとき、すんごい不味そうやなって』


「っ！」


『それで、これ見て』




そう言って彼女が取り出したのは、



「"Sweeten"…？」

『そう。"甘くする"っていう意味。
実はね、"美味しくする"っていう意味の言葉を調べたら"make it delicious"だったのよ。それ、なんか難しくて。私の術式、
一単語じゃないとあかんとかいうルールがあるんかもしれんねんけど。いや、もしかしたら美味しくするっていう意味の一単語、慣用句とかがあるんかもしらんけど、ちょっと私アホやから』


「ふふっ」


『で、"甘くする"やから、不味いに甘い足しても、甘くならんかもしれんけどいい？』



彼女は顔を歪めて、私の顔を覗き込んで聞いてきた。



なんだよ、それ…


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