七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

"傑に" ページ26

.
Aside







次に目を覚ましたとき、目の前には傑がいて、




「…A？」

『傑、なんで…？』



そこから、簡単に経緯を聞かされた。

一言でいうと、任務情報が間違っていて、3級ではなく1級だったと…


え、そこ間違える？

3級ではなく2級だったならまだわかるけど、1級？


マジで私死ぬとこやったで。



 
『あの呪霊、祓ってくれたんやんな…？ありがとう、傑』


「…いいよ。
でも…」


『でも…？』


「もちろん、任務情報が間違ってる方が悪いんだけど…

でも、君もわかってたんだろう？3級よりは上だって」




私は思わず目を逸らした。





「私、君が無茶すると心配するって言ったよね？」

『っ、』




その声色から呆れのなかに心からの心配が感じ取れた。




「それに君が言ったんだよ？
一緒に任務受けようって」

『…』




確かに…そうだ。そう言った。



今回の件は傑に最初から頼るべきだったかも。




『…？』



あれ？"傑に"最初から頼るべきだった？

悟でも七海さんでもなく、傑に…？



何かを自覚しそうになったそのとき、「A？」と呼ばれた。




『あ、ごめん…
一緒に任務受けようって…確かに私がそう言ってた。ごめん』


「…っいや、そこまで謝らなくても、大丈夫だけど」




 
でも、"Serch"がある今、次は双子ちゃんの件と盤星教潰しをしなければならない。


これに傑と一緒に行くわけにはいかない。
 

だって、あの非術師の醜さを傑に見せるわけにはいかないから…


って、思ったら、今回の件も最初から傑に言わなくて結果よかったかもしれない。



.

胸糞悪い気分→←間違った情報　夏油side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す