七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】

家に入る条件 ページ15

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Aside






術式を発動させた瞬間、私はとある家の前にいた。
 
 

『…！…ここは…？』



だが、ここが"Serch"が指した場所だということは間違いないのだろう。


この家に何かあるってこと…？

 

 
私は意を決してその家のインターホンを押した。


…が、しばらくしても誰も出ない。
 


…？誰もいない…？



 
もう一度だけ押してみようと、ボタンに指をかけたとき、ｶﾞﾁｬと音がして、



『っ！』

「…はい」


 
何かを疑うような小さい声がインターホンの奥から聞こえた。
 



『あ、あの、この村での出来事に関して調査を行っておりまして…』
 
「…あなた…学生のように見えるけど…？」

『あ、いや、えっと…』

「…っ遊びじゃないんですよ。
興味本位なら近づかないでください…！」
 


『…！あ、ちょっと待ってください…！
あのお家から出られなくてもいいんです！
 
この似顔絵の方に関して何かご存じでないですか？』
 



インターホン越しに先ほどもらった子どもの似顔絵を見せると、


 
「…っ！？なんで…」
 


そう言ってインターホンを切られた。
 



『…んー、ダメか…？』と踵を返そうとしたとき、扉が開く音がして振り返った。
 



「あなたに…聞きたいことがあります。
ですが、この状況なので、家に部外者を何もしない状態で入れたくはありません。

なので…条件があります」
 


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