七海建人の限界オタクは呪霊操術師に恋される 2【呪術廻戦 / 夏油傑 / 七海建人】 (ページ13)

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必然的にアレもPert2 ページ13

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Aside

『あのー…その子どもの写真とかはありますか？』と私が補助監督さんに聞くと、

「実は写真…ないみたいなんですよね」

『え…？なんでですか？』

「県警に提出された子どもの写真は盗まれたのか紛失していて、その家自体にも写真はなかったと…」

『えぇ…なんすか、それ』

それって全ての写真を警察に提出してたってこと…？

いや、そんなことある？

親が子どもの写真あんま撮らないとか…？

うんまぁ、それはあるかもしらんけど…

なのに、今現在写真が一枚もないなんて…

「その代わりに…」と言って、補助監督の人が赤信号の間に取り出したのは似顔絵だった。
　

『…似顔絵？』

「写真を見ていた県警の1人が似顔絵を書いてもらったんだそうです。
その専門の人に」

『なるほど…』

確かに、かなりリアルに描かれている。

「ですが…」

『ですが？』

「紛失して何度も見るということはできなかったので、記憶が正しいかどうか…と」

『あー…そういうことか』

その後、その子どもが所属していた小学校の近くのコンビニに車が停められた。

「一応3級案件ですが、なにかあればすぐに連絡を。私はこの辺で待機していますので」

「わかりました…」

それ、フラグじゃね？

呪霊の等級変わるフラグじゃね？

うわー…わかるわ、七海さん。

これだから、呪術師はクソなんだね。

『っだぁ！！』

「！？」

七海さん思い出したら、必然的にアレも…

『っだぁ！！』

「！？」

『ごめんなさい』

…

ところで私は、一応この村に入った時に、私と補助監督さん、そして車にも"Hide"をかけていた。

大々的に捜査してその刑事が被害に遭っているのだから、"車で誰かがこの村に入ってきた"という痕跡を残さない方がいいと思ったからだ。

にしても、この子("Hide")ほんとに優秀…！

『あ、ちょっと待ってください！』

「…？」

『小学校の名簿とかもありませんか？』

名簿やその住所などがあった方が探しやすいと考えたからだったが…

補助監督の人はゆっくりと横に首を振った。

『…っ、』

学校で名簿ないとかある？

ありえなくない？

めっちゃ作為的なものを感じるんだが…

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