僕が見逃したSOS 五条side ページ3
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五条side
A、ごめん…
謝ってももう過去は変えられないけど…
けど僕は、涙が止まらなかった。
『五条悟…お前がAのSOS見逃したんだよ』
そうだ…AからはSOSが出ていたはず…
僕とAは恋人で話ができる環境にあったはず。
なのに、僕は…あのとき突き放した。
あぁ、僕はなんてことしたんだよ…
僕は拳を血が出るほど強く握りしめた。
…?
そういえば今"見逃した"って言った…?
なんかどっかで聞いたこと…
「っ!!」
−−−−−
二十一世紀_____
一度目の戊戌の年
大災厄が降りかかると共に
一人の女神が舞い降りるだろう
後世の者たちよ
"それを見逃さない"ことを祈るばかりだ
しがない民より
−−−−−
「っ!!!」
まさか、"それを見逃さない"…のそれ…はAのSOSってこと…?
『ったく、昔の誰かもえらいことしてくれたもんだ』
「昔の誰かって…」
『昔の誰かは昔の誰かだよ。
俺も知らん。
しがない民とか言って、責任を明記しやがれってんだよ、このやろう』
つまり、過去の誰かが術を使って、予測した未来の惨劇、渋谷の件を止めるために、Aを違う世界から勝手に呼び寄せた…
その結果さえもAに押し付けて…
あぁ…
僕は頭を抱えた。
謝っても謝っても足りない。
ごめん…そんな言葉じゃ表現しきれない。
なんて言ったらいいんだ…
Aは僕を恨んでいるだろうか。
もう会いたくないだろうか。
でも、僕は会いたいよ…
恨まれても、その気持ちを甘んじて受けたいし、僕はやっぱ、Aに僕と出会ってくれてありがとうと伝えたい。
会いたい。
「Aに会わせて…
伝えたいことがあるんだ…」
『そら、無理なこった』
「なんで…!」
『俺だってわからねぇもん。
Aがどうしたいかなんて。
それに本当にAをここに戻らせていいのか?』
「どういう意味…?」
『ここに戻ってきたら、渋谷を壊滅させたのが自分だって突き付けられることになるぞ』
「…っ!」
『もう、諦めるこったな』
「そんな…」
僕の垂れ流している涙が、Aの水面に落ちた。
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ここは… ○○side→←俺たちが生み出した負の感情 伏黒side
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マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。有難うございます!そちらのボードの方に返事送りました!ボード返事待ってます! (1月1日 20時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!私でよければ! (1月1日 20時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています (1月1日 18時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - みちゃきさん» コメントありがとうございます😭嬉しいです! (12月11日 13時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
みちゃき(プロフ) - 番外編のお話楽しく読ませて頂きました。 (12月11日 8時) (レス) id: 11e4934a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜。 | 作成日時:2023年11月3日 23時