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大きな呪力の塊の正体 五条side ページ12

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五条side







その大きな大きな呪力の塊が姿を現した。





先頭は、銀髪の色男。

そして、瞬時にAの体を支えに行った男…




その男が視界に入った時、僕は心臓が止まるかと思った。



僕はこの男を知っていたからだ。

いや、知っているというと少し語弊があるが、一度夢で見た。

幼いAをA様と言っていた笠を被った男。



先頭の男も今思えば、どこかAに似ている気もする…


まさか、彼らは…





「はじめまして、呪術の世界の者たち。

…俺は、奴良Aの弟だ」



「「「「っ!!」」」」



弟…!?




「……随分と姉が世話になったようで…」



「っ、」



その言葉は皮肉でしかなかった。


ギロリと光る目は、僕たちへの怒りが込められていた。

姉が傷つけられた、という…









そのとき、Aの領域が解かれた。



「「「「っ!!!」」」」





思えば、なぜ僕が彼らの呪力が迫った時、腰から下が動かなかったのに、後方回避できたのか。

それで説明がつくことに気がついた。







「…首無」

「承知いたしました」




その首無と呼ばれた男はすぐさま手に持つ糸で僕たち全員を捉えた。




「なんだこれは?糸?こんなもの…っ、」






その糸を引きちぎろうとした宿儺の体が逆に糸に絡め取られていた。





「っ!」

「動かぬほうがいい。
それは、動けば動くほど締め付けていくぞ」





Aの領域の拘束がなくなった瞬間、その首がない男に拘束される結果となった。













「一つ、聞きたい。
これは一体どういう状況だ?」






銀髪の男が渋谷を見渡した後、僕らを睨んだ。







僕たち高専側の者は口を噤んだ。

何故なら、この渋谷の残骸は…







だが、呪いたちにはそんなもの関係ない。






「ハッ、あんたの姉がやったんだよ!
あんたの姉が…!街を破壊し人間たちを殺した…!!」






ツギハギ呪霊が、彼らを馬鹿にするように、でも、どこか焦ったようにそう言った。





Aの弟の眉がぴくりと上がった。

そして、何か言いかけた時、






Aの体を抱いた笠の男が一歩前に出てきた。






「…貴様、何も分かっていないな」



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マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。有難うございます!そちらのボードの方に返事送りました!ボード返事待ってます! (1月1日 20時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!私でよければ! (1月1日 20時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています (1月1日 18時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - みちゃきさん» コメントありがとうございます😭嬉しいです! (12月11日 13時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
みちゃき(プロフ) - 番外編のお話楽しく読ませて頂きました。 (12月11日 8時) (レス) id: 11e4934a1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜。 | 作成日時:2023年11月3日 23時

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