俺たちが生み出した負の感情 伏黒side ページ2
.
伏黒side
『なぁ…お前ら生きてるAにしか会ってないから考えたことないだろ』
え…
生きてる、Aにしかって…
『なぁ…Aはなんでこの世界に来たと思う？
…それは、転生したから。
じゃあ、なんで転生したと思う？
…それは、前の世界でAは死んだから。
じゃあ、なんで死んだと思う？
それは…
Aが自分で死を選んだから』
「「「「っ！！！」」」」
もう、やめてくれ…
苦しくてたまらない。
わかってる。
知らなきゃいけない。
でも、やっぱりAの領域内だからなのか、苦しさがダイレクトに伝わる…
『……じゃあ、なんで死を選んだと思う？
それは…人の死を視続けてきたからだ。
Aはそれから解放されたくて、死の先に希望を願った。
人の死を視なくてもいい世界を願ったんだよ。
だけど、またこんなに死と隣り合わせの世界に放り出された。
Aはお前らと関わった以上、お前らを死なせないために動く。
そのためには死を視ることも厭わない。
死を視ない世界を望んでいたのに、ここに来させられたばかりに、死を視てもいいからお前らを助けることを願ったんだよ。
わかるか？この意味。
Aはお前らと関わっていなかったら、幸せだったんだよ。
幸せな輪廻のなかにいけたんだよ』
俺らと関わっていなければ、Aは幸せだった。
確かに、Aがあの画を俺らに共有してくれた時くらいからか…ただでさえ少ない笑顔がもっと少なくなったようだった。
俺らと関わっていなければ…
そのとき、その人は特級呪霊の方に視線を向けた。
『そういえば宿儺。
お前よかったな。
Aにこっち側に来いとか言ってただろうが。お前の望む通りになったな。
まぁでもそれで、お前は俺に殺されるんだけどな』
そう言ってその人はケタケタ笑った。
そうして、ひとしきり笑った後、息をついた。
『…お前らがAの負の感情を生み出したんだよ。
お前らが…！
俺を生み出したんだよ…！』
俺の目からは涙が出ていた。
止まらなかった。
釘崎も虎杖も吉野も。
…五条先生も。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 865人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。有難うございます！そちらのボードの方に返事送りました！ボード返事待ってます！ (1月1日 20時) (
レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！私でよければ！ (1月1日 20時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 怜。さん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています (1月1日 18時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - みちゃきさん» コメントありがとうございます😭嬉しいです！ (12月11日 13時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
みちゃき(プロフ) - 番外編のお話楽しく読ませて頂きました。 (12月11日 8時) (レス) id: 11e4934a1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜。 | 作成日時：2023年11月3日 23時
