隠れた狂愛【呪術廻戦 / 七海建人】

もういいんだね　＊ ページ43

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Aside







瞳に光が入ってきたとき、視界にあったのは七海の泣き顔で、働かない頭で、


「七海が泣いてるの…なんかいいね…」


なんて言ってしまって。






「…っ何を言ってるんですか…
絶対第一声で言うことじゃないでしょ」



『ふふっ…そう、だね。

私…生きてんだ…』


「生きてます、生きてますよ…」





そっか…

生きてるんだ、私


あいつらはどうなったかな…

粛清されたかな…







「…ごめんなさい、Aさん」



『…！…なんで七海が謝るの…？』



「貴女を傷つけた上に、助けられなくて…」




『何言ってんの…貴女を傷つけて…なんて、私の方がよっぽど七海のこと傷つけてるでしょ…ごめんね』






「そんなのはもう、いいんです…」


『じゃあ、私だっていいの』








でも、良かったのかなぁ…

私、罪人なのに。







『でもさ、私…生きててよかったのかなぁ…』


「っ！はぁ…！？
…なにをそんなバカなことを…！」


『だって私、自分の命惜しさに少女たち見殺しに…』






私がそう言うと、七海に頬を両手で挟まれた。






「貴女は被害者です…！
絶対に悪くありません…！

そんなこと思ってたら私が許しませんよ！」




七海にそう言われて真っ直ぐに見つめられると、ほんとにそうなんだって、私悪くないんだって思えてくる。






そっか…私…もういいんだね。






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