ごめんねと好き * ページ31
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Aside
私は七海を誘った。
そうせざるを得ない状況だったとも言えるが、私自身が七海とふれあいたいという気持ちもあった。
"旦那とレス"
そう言ったのは、今の私が結婚してる設定だったからだ。
そう言わないと誘う理由がない。
だけど、"誰かに埋めてもらいたい"はあながち間違っていなかった。
というか、埋めてもらうなら七海でなければ意味がなかった。
…
結果、七海は誘いを受け入れられないようだった。
当たり前だ。
七海が不倫を許容するはずない。
ほっとしたと同時に虚しくなった。
七海じゃなければ誰でも一緒。
でも、優しさのカケラもない奴らにやられるくらいなら、そういう店のお金払えば優しくしてくれる人の方がマシかな。
私はそう思った。
でも、七海は私を引き留めた。
引き留めてしまった。
引き留めてほしくなかったのに、引き留めてほしかった。
なんだよ、この矛盾する感情は。
引き留められたことが嬉しくてたまらなかった。
七海としている最中は、ずっとずっと、心の中で七海に対して、ごめんねと好きを繰り返していた。
…ずっと。
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怜。(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» コメントありがとうございます!そんなふうに言っていただけるのすごく嬉しいです! (11月29日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - サイコーすぎて泣いた…… (11月29日 8時) (レス) @page47 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 真さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです😭😭無事に完結できました!ありがとうございます! (8月21日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - これからの更新が楽しみで仕方ないです!!!!!これからも頑張って下さい!!!! (8月21日 1時) (レス) @page46 id: dec522902b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜。 | 作成日時:2023年8月2日 23時