隠れた狂愛【呪術廻戦 / 七海建人】

腑に落ちない　五条side ページ17

.
五条side







やっぱ、なんか腑に落ちないんだよな…



何かヒントがないかと、これまでのAの言動を思い返す。





そういえば、一番初めに、ん？と思ったのは、Aからの結婚報告の時だった。


高専卒業後、すぐにAから、「私、結婚した」と聞かされたときは、僕だけじゃなくてみんなが驚いていた。


驚く理由があったからだ。



でも、照れたように僕たちに言うAはあまりに幸せそうだったから、僕たちは何も言わずに祝福した。








思えばそこから、かなり疎遠になっていた。



今回こんなことをわざわざ頼むために連絡してきたのも数年ぶりだ。


高専卒業後、それぞれ呪術師として任務に勤しんでいるし、Aの場合は結婚もしてるから、疎遠になるのは仕方ないことだと思っていた。




でも、僕や傑、硝子に対して確かに愛があったのに(もちろん友情)、Aとは飲みに行くことさえしていない。

あ、僕は下戸だから、ジュースだけど。




なんで僕はこのことを考えなかったんだろう…





.

おかしいと思ったこと　五条side→←彼女が僕につかせた嘘　五条side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す