寝た? ページ14
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七海side
___ある金曜日
「はあ…」
小さくため息をつきながら、高専の廊下を歩く。
すると、急に肩が重くなった。
「五条さん…」
「ひっさしぶりぃ!!七海!!!元気してた!?」
急に肩を組んできた五条さんをバッと振り払う。
「ええ、まぁそれなりに」
「あ!七海そういえばさ」
そう言って五条さんは少し考える素振りを見せた。
「…?」
「あーー、ちょっと場所移動しよっか」
私たちは近くの空き教室に入った。
「なんですか」
「単刀直入に聞くけど、お前、Aと寝た?」
「…………は?」
このときの私は驚きすぎて、自分でもどんな顔をしていたか分からなかった。
「ぷっぷ一、七海、変な顔!」などと言って、本当に腹立つ顔をしていたから、相当私の顔が歪んでいたのだろう。
「どうしてそれを…
Aさんから聞いたんですか」
「七海、それ肯定しちゃってるよん」
私の口角が盛大に引き攣ったのがわかった。
「カマ…かけたんですか」
「まぁね、
でも、他人の面倒臭い修羅場には首突っ込まないから、そこらへんは安心してよ!」
確かに五条さんは相手方にわざわざ言うような性格をしていないから、その心配は無用だろうが…
でも、Aさんが言っていないなら、なんで五条さんはそのことを知った…?
「七海一、百面相だネ!」
本当に腹が立つな、この先輩は。
「チッ」
「あれ?今舌打ちした?したよね?」
「うるさいです」
「…で、七海さぁ、なんで僕がそのことわかったと思う?」
「…なんですか」
「僕も……Aと寝たからだよ」
「 !!!」
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怜。(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» コメントありがとうございます!そんなふうに言っていただけるのすごく嬉しいです! (11月29日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - サイコーすぎて泣いた…… (11月29日 8時) (レス) @page47 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 真さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです😭😭無事に完結できました!ありがとうございます! (8月21日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - これからの更新が楽しみで仕方ないです!!!!!これからも頑張って下さい!!!! (8月21日 1時) (レス) @page46 id: dec522902b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜。 | 作成日時:2023年8月2日 23時