彼女が欲しい ページ11
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七海side
私のマンションのロビー。
エレベーター。
廊下。
道中ずっと無言だった。
その場を取り繕う言葉など意味を為さなかった。
そして…
私の部屋に入り、ドアがパタリと閉まった瞬間、彼女に唇を奪われていることを自覚した。
「っ、」
至近距離で彼女の瞳が私の瞳を見つめている。
今この場所は、焦がれた彼女との二人だけの空間で、そこにはベッドがあり、邪魔をする者はいない。
彼女が欲しいという欲が全身を駆け巡る。
もう、無理だ。
『…っん』
そう思ったときには、彼女の唇に食らい付いていた。
彼女の細い腰を抱き、互いに求め合い、ベッドになだれ込んだ。
『七海が…こんなキスするなんて思わなかった』
私の下にいる彼女はそう言って私の頬を撫でた。
「…バカにしてるんですか?」
『んーん、嬉しいなって』
あぁ、本当にこの人は…
私を惑わすことしかしない…
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"不倫"なんて、と思っていたのに→←人妻を抱く勇気はない…?
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怜。(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» コメントありがとうございます!そんなふうに言っていただけるのすごく嬉しいです! (11月29日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - サイコーすぎて泣いた…… (11月29日 8時) (レス) @page47 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 真さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです😭😭無事に完結できました!ありがとうございます! (8月21日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - これからの更新が楽しみで仕方ないです!!!!!これからも頑張って下さい!!!! (8月21日 1時) (レス) @page46 id: dec522902b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜。 | 作成日時:2023年8月2日 23時