呪術の世界に女神が舞い降りた。【呪術廻戦】【ぬらりひょんの孫】

理解し難い状況　釘崎side ページ34

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釘崎side






呪力が削がれた状態でも怒りに任せて暴れる奴の力は凄まじかった。

でも、それに対応しているAも本当に凄くて、どこかアクション映画でも見ている気分でまるで現実味がなかった。


だけど、Aは眉間に皺が寄ったままになっていて、結構ギリギリで戦っている…ように見える。

いや、もしかしたら集中しているだけなのかもしれない。





私は…どうすればいいだろう。

私が今、助太刀をしてもAの集中を途切れさせるだけな気がする。




そう思って拳を握りしめたとき、バンッと音がして光が差し込んだ。




「…っ！？」




振り返るとそこには、




「大丈夫か！A！釘崎！」




伏黒は臨戦態勢のまま入ってきたが、状況が理解できた瞬間、体を真っ直ぐに起こした。



いや、まぁ、理解は…

出来ないだろうけど。





「釘崎…」

「なによ」

「どういう、状況だ？これ」




うん、まぁ…そうなるわよね。




「…なんで、特級が2体も…」


「はい？」


特級が2体？





「上にもいたぞ…特級…

いや…てか、あのひと誰だよ」




伏黒は戸惑いが隠し切れていなかったが、私も混乱していた。




「特級が上にもいたってどういうことよ」


「俺たちがいたところにもいたんだよ。
あの呪霊に似ていて…いや、まったく同じかもしれない…」



「はぁ？全く同じ…？」


「てか…Aはどうした？
一緒に落ちただろ？」




そう言って周りを見渡す伏黒に私は、



「あれが…Aよ」



今もなお戦い続ける彼女を指差した。




「は？」


　

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