呪術の世界に女神が舞い降りた。【呪術廻戦】【ぬらりひょんの孫】

頭に覆い尽くす死　釘崎side ページ33

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釘崎side






『野薔薇！大丈夫か！？』


そう言って振り向くA





いや…A

私のことを心配してる場合じゃないわよ…




「A！！私のことはいい、」


から、前向きな！と言いかけた私は、ある光景が原因で遮られた。





「…っA…？」



呪霊がAの真後ろにいて、腕でAの胴体を斬っていたからだ。




何が起こったか理解できなかった。


一瞬にして私の頭を死が覆い尽くした。






だが、次の瞬間Aの姿がゆらぁっと揺れ空気と混ざるようにして消えた。



「え？」




すると今度は、呪霊の真後ろにまたゆらぁっとAが現れ、いつのまにか持っていた刀を呪霊に向かって振り下ろした。



呪霊はそれに躱しきれず、腕が斬られていた。


ボトリと落ちたその腕をAが蹴ってこちらに寄越す。


そのとき、私は我に返った。



「なる、ほどね…これでやれ、と」





すぐさま私はそれに共鳴りを打ち込んだ。



すると、呪霊はギィァァアアと金切り声を上げた。



だが、滅するほどのダメージを与えられたわけではなかった。

それどころか、奴の怒りが増幅し呪力も"倍増しているように見えた"。





「A…これ、逆効果だったんじゃない？」


『いや？奴の実際の呪力は確実に削がれてるから。


ナイス、野薔薇』



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