捉われていた二人 * ページ10
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Aside
鎖を振り回し、刀を暴れさせた。
自身はそこから脱出し、周りの帯も巻き込むように斬り刻む。
もちろん、人間は避けて。
「…な!何をしている!!」
堕姫の焦ったような声がこの地下に反響した。
一瞬にして、すべての人を帯から解放した私は、もう一度人間を取り込もうとする堕姫の帯を刀で跳ね除ける。
しかし、私の刀がある帯に刺さった瞬間。
『…っ!』
抜けなくなった。
その一瞬、私の動きが止まり、それを好機に狙いを定めてくる。
私は後ろに跳んで躱した。
そのとき、大量のクナイが私の背後から投げ込まれ、私が躱した後、地面に刺さった帯の上から縫い止められた。
「…A様、申し訳ありません」
私は後ろから聞こえた声に振り返った。
『まきを、須磨…!』
二人はここに捕われていたようだった。
「すみません、ご迷惑お掛けしています…」
「ごめんなさいぃ…」
まきをも須磨も項垂れていた。
『…直前の報告では、特になんの違和感も感じなかったから、気づかなかった…
ごめんね…』
「いえ、ほんの数刻ほど前に…
急なことだったので…」
『いや、生きててよかったよ…
二人とも怪我は?』
私は二人の頬に手を添える。
「「いえ、大したことありません…!
…っ!!A様!!後ろ!!」」
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ゆい(プロフ) - 遊郭編お疲れ様でしたー!相変わらず天元様にキュンキュンしながら読ませてもらいました(^^)作者様関西の方なんですね!私関西弁すごく好きなのでバンバン出してってください!笑 これからも、楽しみにしてます(*^ω^*) (2020年9月27日 22時) (レス) id: 197940d511 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - ゆいさん» ほんとですか!?ありがとうございます!原作の天元様が素敵なので、私も天元様を素敵に描けているのならめちゃくちゃ嬉しいです!それと、作者のペースでと言ってもらえて凄く心強いです! (2020年9月7日 17時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 物語の最初から一気に読んでしまいました!天元様素敵さぎますし、夢主ちゃんも強くてかっこいいです。続きがすごく楽しみです。作者様のペースで更新頑張ってください(^^) (2020年9月7日 14時) (レス) id: 197940d511 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜。 | 作成日時:2020年9月5日 23時