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私が柱じゃない? ページ4

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「…白百合」





蕨姫が低くてドスの効いた声で彼女を呼んだ。




『…なんですか?』


「…お前、鬼殺隊だな…?」






Aはもとより鬼に特に柱だと気付かれないよう、オーラや気配、闘気をコントロールするのが得意だった。

だから、蕨姫は彼女に違和感を覚え、鬼殺隊だと疑っていたもののその柱だとまではわかっていないようだった。







彼女は蕨姫と睨み合ったまま、お三津を自分の背に隠すと小声で言った。






『…この女相手に、わざわざあんな話するなんて、死にたいんですか?

…他の子らには、逃げる準備を進めるよう言ってあります。
そんで、さっさと逃げてください。

生きてるうちに』




それでも動こうとしない、いや、動けないお三津。



『…はやく…!』




彼女の言葉の圧に身体を引っ張り上げられたお三津はバタバタと走って急いで下に降りた。









.









「オイ、何してんだ…?」





蕨姫の地を這うような声が向けられた彼女は、改めて蕨姫を睨みつけた。






『…』


「…まぁいい、年寄りの肉は不味いんだ。

喰う価値もない。

…だが、アンタは別。
柱じゃないみたいだけど、鬼殺隊…しかも美しい女だから、私が喰べてあげる」





蕨姫はそう言ってニヤリと口角を上げた。







.









『……ふっ、ふふ、』




「…!?
…なにを笑っている?」



蕨姫は、怒りを抑えた表情で問いただす。



『……私が柱じゃない?』



笑いを含んだ口調でそう言った彼女は、次の瞬間、真顔になった。




『…どうしてそう思うの?』



Aはコントロールしていた闘気を一気にぶわっと放出させた。



「っ!!!」



それを受けた蕨姫は動揺して少しだけ後ずさった。








が、しかし…




「……お前、柱か…!

それなら、余計に好都合。
あの方に喜んで戴けるわ…」



そう言った直後、堕姫の姿になり、彼女に勢いよく自身の帯を投げつけてきた。





それを彼女は軽々と躱し、着地したとき…









「堕姫、何事だ?」


『「…っ!?」』





.

鬼になれ *→←特徴的な癖を持つ遊女



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ゆい(プロフ) - 遊郭編お疲れ様でしたー!相変わらず天元様にキュンキュンしながら読ませてもらいました(^^)作者様関西の方なんですね!私関西弁すごく好きなのでバンバン出してってください!笑 これからも、楽しみにしてます(*^ω^*) (2020年9月27日 22時) (レス) id: 197940d511 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - ゆいさん» ほんとですか!?ありがとうございます!原作の天元様が素敵なので、私も天元様を素敵に描けているのならめちゃくちゃ嬉しいです!それと、作者のペースでと言ってもらえて凄く心強いです! (2020年9月7日 17時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 物語の最初から一気に読んでしまいました!天元様素敵さぎますし、夢主ちゃんも強くてかっこいいです。続きがすごく楽しみです。作者様のペースで更新頑張ってください(^^) (2020年9月7日 14時) (レス) id: 197940d511 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜。 | 作成日時:2020年9月5日 23時

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