背中合わせの光 2 【鬼滅の刃 / 宇髄天元】

男らしい背中 ページ15

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『…天元、油断しちゃだめ』


「…あぁ」



泣き叫ぶ堕姫の動向を見つめた。



「わぁぁぁぁあぁぁ！！！！
死ねっ！！死ねっ！！みんな、死ねっ！！
わぁぁぁぁあぁぁああああ！！
頚斬られちゃったぁぁぁ！！お兄ちゃぁぁぁあん！！」





すると、堕姫の身体からゆっくりと何かが出てくる。




二人は目を見開き、刀を握る手に力を込めた。




そのとき、天元が彼女の一歩前に出た。




『…っ！？』



天元の広くてがっしりした男らしい背中が目の前に現れた。


彼女の目線よりも高い位置にある天元の肩。











…





…




その天元の背中に自然と手が伸びた。




触れる直前で手を引っ込め、戦闘前に何やってんだ、と首を振る。





『ふぅ…天元…』


「…なんだ？」





『…私、護ってもらわなくていいからね？』

「…お前の方が強いからか…？」


『…っ！ちがうよ！』


「…どっちにしても無理な話だな」





『…なんで…！』


「言ったろ。
後悔したくねぇって。


…だから"二人で"、生き残んぞ」








目を見開いた彼女は大きく頷いた。





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