背中合わせの光【鬼滅の刃 / 宇髄天元】

もう一人の柱 ページ4

.






柱合会議が行われるのは、半年に一度。

しかし、今日は臨時の柱合会議が行われていた。




その場には、何故か柱でない竈門炭治郎・禰豆子兄妹も。

昼間なので、禰豆子は箱に入っている。






音柱、宇髄天元は炭治郎に声をかけた。



「なんで地味に柱合会議にいんだよ、お前」


「いや、俺もよくわからないんですけど、お館様が参加するようにと…」


「へぇ…」




聞いた割にあまり興味がなさそうに視線を逸らした。





「お館様は何をお考えなのだろうか！」


炎柱、煉獄杏寿郎が大きな声を上げ、




「柱合会議はこの間あったばかりですしね」


蟲柱、胡蝶しのぶも賛同した。






すると、鬼殺隊当主である産屋敷耀哉の二人の子どもが現れ、無機質な声で、



「「お館様の御成です」」







彼らは皆、片膝をついて、耀哉を待つ。







二人の子どもに支えられ、姿を現した耀哉は、



「おはよう、みんな。

今日もいい天気だね」



相変わらず心地の良い声でそう言った。






「お館様におかれましても、ご壮健で何よりです。

益々の御託を切にお祈り申し上げます」


「ありがとう、蜜璃」




恋柱、甘露寺蜜璃が耀哉に真っ先に挨拶をし、今度は私が挨拶できたと蜜璃は内心喜んでいた。







「お館様」

「なんだい？実弥」


「我々はなぜ召集されたのでしょう？
この者たちの件はもう終わったのでは？」




実弥は炭治郎たちを指して言った。




「確かに、君たちには炭治郎と禰豆子のことは紹介して認めてもらったね。

だけど、もう一人の柱を忘れてないかい？」


「「「っ！」」」




.

鬼殺隊最速の光柱→←設定２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す