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作戦 天元side ページ28

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天元side






『いい?みんな』


両手を腰に当て、そう切り出したAと俺たちは吉原に入る前の人気のない路地にいた。



『私たち四人はそれぞれの見世に潜入する』


「俺の事前調査でわかったのは、吉原には派手で大きな見世が三つあるっつーことだ。

それらを中心に吉原の情報が行き交っている」


『だから、私たちはその三つに分かれてその見世の情報を掴み、逐一報告する』






彼女は顎に手を当てた。





『それには…そうだな…
私の鎹鴉に担ってもらおう。

君らは毎晩、文を書いて、指定する時間・場所に置いておいて。

それを鎹鴉に私の元に持ってきてもらう。
もしなければ、君らに何かあったと見なす。

いいね?』



「「「はい!」」」






「俺にも定期的に連絡しろ。
その間隔が崩れたら、俺もそう見なす」


「「「はい!承知致しました!」」」





「俺は出来るだけ、吉原の街を巡回しようとは思っているが、その間に任務が来ないとは限らない。

ここを離れなきゃいけねぇときもある。

そのときは、俺からも連絡する」





俺らがそんなふうに言葉を交わしている間に、既にAは路地から顔を出し、吉原の入り口の方の様子を窺っていた。



それに気づいた俺は、背を向けている彼女の腕を掴んだ。



『っ!?なに!?』


「なに、じゃねーよ。
俺らの話聞いてたか?」


『聞いてたよ!』


「だったら、分かるよな?
俺に連絡すんのはお前もだぞ」



『…?うん、わかってる』



彼女は少し首を傾げた。





「…なら、いいけどよ…
…つーか、お前が…一番、連絡しろよ」


『え?』




「お前が…一番、連絡しろ」

『…』






「……あ、いや、その…お前も、こいつらから連絡受けるんだろ?

その情報が全てお前のところに集まんだろ?」



『…あ、あぁ、そういうこと』





本当は…お前が心配で堪らないから、とか甘い言葉でも囁こうかと思った。


だけど、


俺の想いを伝えることに意味はあるか…?

伝えたその先はあるか…?




Aのことが"欲しい"…

そんなことを思う資格なんか…俺にはないのに。



.

思ったより目立つ一行→←微笑ましい二人



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怜。(プロフ) - Ach1ch1さん» こちらこそありがとうございます! (2021年10月5日 13時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2021年10月5日 8時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - 白い世界へのパスワードを教えていただきたいです。 (2021年10月4日 20時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 有紀さん» 白い世界へのパスワードをお伝えしていたのですが、コメント欄にてそのパスワードが誰でも見れる状態が続いていたので、消させていただきました…!すみません!もし確認されていないようであれば、もう一度お伝えいただけると幸いです! (2021年9月21日 23時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初コメがこれで失礼いたします。白い世界のお話を読みたいのでパスワードを教えて欲しいです!よろしくお願いします! (2021年8月30日 19時) (レス) id: 6e9316e3b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜。 | 作成日時:2020年6月26日 15時

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