今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:2,231 hit
小|中|大
生徒指導室 ページ16
昼休み。
生徒指導室に再び呼び出されていた。
私の前には澤木と母親。
私の横には先生がいた。
澤木のうでには包帯が巻いてあった。
ヒビが入ったらしい。
「どうしてくれるのよ!来月、ダンスの発表会なのよ!」
澤木の母親は、キンキン声で怒鳴った。
「港川…さんでしたっけ。あなたの親御さんは?」
出た。親御さんは。
いません。まぁ、いるんですけど。ほぼいないに近いんです。
よくわからないでしょ。
「ママ…港川はね…」
知ってるでしょ。私の状況下。さすがにね。
先生がちらっと私の方を見た。
「お母様、もうそろそろ来られるはずなので」
さっき、あの家の連絡先を教えた。
来てくれるかな。
来てくれるわけないよね。
そんなことを考えていたら、扉が開いた。
「遅れてすみません。Aの保護者です」
そこに居たのは、焦った顔の坂田さんだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
8人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ