王様ゲーム ―再生―

▽ ページ12

.









萩「うわちょっと待ってまじ無理なんだけどお前が死 ねよ」


「人殺し！」


「お前人間じゃねぇよ！」


「死にたいならひとりで勝手に死ね」


「私たちのこと巻き込まないでよ！」








.








その瞬間から始まるみんなからの罵倒









そのとおり過ぎて何も答えられないでいると


いきなり身体に衝撃が走った









.









涼「って……」


健「お前、ふざけんのも大概にしろよ」


臣「よくもまぁ俺らを巻き込んでくれたな」


直「おい、お前らよせ、」









.









登坂先輩やELLY先輩に押さえられ


健二郎先輩には殴られ









もう散々だ


情けない









誰だよ


絶対負けねぇとか言ってたやつ









.









『やめてください！』


健「お前、だって悔しくないか？こんなやつに殺されかけたんだぞ？」


『き、きっとそれは！なにか理由が！』


EL「こいつが王様だったりしてな！」


臣「あーありえる。ちょ、携帯見てみようぜ」









.









違う


俺じゃない









なんでこんなにも王様を憎んでいるのに


俺が王様にならなきゃいけないんだよ









.









臣「命令13、生存者7名殺し合え…やべぇよこいつ、生き残ってた人たち全員殺して自分だけ死ななかったんだよ」


「やばすぎるでしょ」


「殺人鬼じゃん、ほんと、死ねばいいのに」









「てかこいつが王様なんじゃない？」


「思った！絶対そうだよ」


涼「違うっ俺は、」


健「しゃべんな人殺し」


涼「がっ……、」









.








臣「おいおい、これ彼女の写真か？」


結「殺した人の写真残しておくとか割と神経疑うんだけど…」


健「ちょ、見せろよ」


涼「やめっ…」









健「こいつ、Aにそっくりやん。お前だからキスしたくなかったんとちゃうか？」


臣「消してやれ消してやれ〜」


涼「や、やめろっ！」


健「先輩に向かってなんやその口は」


涼「ご、ごめんなっさ…消さないでっください！」









.








俺とAの写真


やめろ、それだけは









Aが生きた証


俺とAの思い出









やめ、









.









健「はい消去〜」


夏「やっば笑 泣いてるんだけどこの人笑」


健「写真消されただけでぼろぼろ泣くなんて情けないやっちゃな〜」








.








健二郎先輩に頭をぐりぐり踏みつけられた瞬間


全員の携帯が一斉に鳴った

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す