見た目で損してる系男子 【HSJ】

桐山照史 ページ15

木曜日のお昼過ぎ



飲み物を買いに自販機に向かってると


やけに明るい声で名前を呼ばれた



照史「金城くんやんか！」


「えー…桐山、くん？」


照史「俺の名前知らんのか！」


「いや、違くて。
なんて呼んだらいいんだろって」


照史「あー…金城くん今幾つなん？」


「今年で29」


照史「同い年やん！ならタメで話そーや」


「桐山くんの方が先輩だけど？」


照史「なら先輩命令な！」


「え、」


照史「ほら、流星もタメで話しとるんやろ？
流星がタメなんに俺には敬語なんてむず痒いねん」


「分かった。照史って呼ぶけどいい？」


照史「なら俺もAって呼ぶわ！よろしくな！」


「よろしく」



照史のコミュ力にはビックリだな

流星も小瀧もなかなかではあるけど…



照史「そういやこないだ望と流星が世話なったらしいなぁ。望嬉しそうに話しとったで」


「飯の場で居合わせただけだよ。んな喜ぶことじゃねぇ」


照史「いや、Aと飯行くのは後輩からしたら難しいんちゃう？ほら自分顔怖いし」


「うるせぇな。んなこた分かっとるわ」


照史「アッハッハ、自分ほんま口悪いな」



大声で笑うから悪口っぽいこと言われても気にならねぇのが怖いな



「あー…悪い」


照史「いや傷つかんといて！？自分口悪いくせしてガラスのハートなん！？」


「いや、そこまで弱くはねぇけど」


照史「へぇ、口悪いの気にしとるん？」


「それでビビられるからな」


照史「口悪いんのもあるけど
ビビられるんはその顔とちゃう？」


「自覚ある」


照史「あるんか！いっぺん黒髪にでもして見たらええやん。印象変わるかも知らんで？」


「黒髪はそんな似合わねぇんだよな」


照史「まぁ外人顔やもんなぁ。ハーフなん？」


「いや、親父がクオーター」


照史「思いの外血ぃ薄いんやね」


「な、俺も驚いた」



いつの間にか話し込んで俺が遅刻寸前

照史はヒルナンデス！終わりらしい


俺も早く帰りたいな

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