溢れ出した愛の先… 【黄】 (ページ16)

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智洋「……た…じゅ、た…淳太！」

淳太「…ん、神ちゃん？」

智洋「やっと起きた」

七花の寝顔見とるうちに寝てもうたんか

ベッド顔を上げてベッドを見ると七花がおらん…

淳太「七花は！？」

智洋「さっき起きて来たから今お粥食べさせとる」

淳太「そか」

智洋「寝落ちする淳太よりもしっかりしとるなぁ」

淳太「うっさいわ」

リビングにはお粥をゆっくり食べる七花がおって、俺を見つけて

七花「ぱぱ、おはよぉ」

やって。天使。

淳太「おはよ。お粥食べれるだけでええからな？無理はしたらあかんよ」

七花「さっきともくんにも言われた～」

さっさとキッチンに入って行った神ちゃんを
見るとにっこりピース。うわ、腹立つ

智洋「あ、そや。七花ちゃんの薬ってどれ？」

淳太「そこの袋ん中」

智洋「ほーい。
七花ちゃん、それ食べたらお薬飲んで寝よか」

薬って単語が出た瞬間顔を歪ませる七花

どんだけ嫌やねん

七花「七花もう元気だもん」

淳太「元気でもお薬飲まなお外で遊べへんで」

七花「…はぁい」

お粥を掬ったスプーンをギュッと握ってイヤイヤ感満載の返事。めっちゃムッとしとるやん

智洋「不服そうやな」

淳太「こればっかりは飲んでもらわな」

智洋「そやね」

この後10分かけて薬を飲ませ、泣き始めた七花を泣き止ませてベッドに入ってもらうのに悪戦苦闘しまくったのは別の話

30分以上かかったで？

めっちゃ疲れた…