怪異録【地縛少年花子くん】 (ページ3)

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3話ページ3

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「ぶわっ」

今日は何だか風が強いいや何だかってレベルじゃないめっちゃ強いしかも私の所だけ

紙が顔に飛んでくるわ目にゴミが入るわ髪の毛がぐちゃぐちゃになるわで結構しんどい

「沙耶ちゃん今日疲れてるね？」

「そうなのよ…」

近くに居る友達の所は別に風なんて吹いてないのに…これはまさか妖怪(怪異)のせいなのね！そうなのね！？

「くすくす」

ぐぬぬと髪を手ぐしで整えていると何処からか笑い声がその方を向くと屋上に小さな女の子がいたような気がした

あいつか！！

「ごめんちょっと急用！」

「えっ」

そう言って友達を置いて屋上へ急ぐ

「ぐわっ！」

「お？」

階段を上る途中またも風が

室内でこんなに強い風とか可笑しいんだよ！とか思ってたら何やら被害者が私以外にもいるらしい

階段から落ちかけていた所を片腕で支える

「大丈夫…あ」

「って…大丈あ」

目が合うー瞬間ー

「沙耶！先輩！？」

「だから無理して呼ばなくていいって」

私の腕に収まっている中等部の男の子源光

兄と同じ祓い屋でまぁ色々頑張っている

「あー…ありがとな、さっきっからオレの周りだけ風が起きるから調べてたら屋上に怪異っぽいのがいて…」

「私も私も、」

まさか光も同じ被害にあっていたとはこれ見える人にちょっかい出してるのか？

だとしたら厄介というか面倒臭いというか、風でちょっかい出す噂は聞いたことないから七不思議では無いんだろうけど

「風強いのやだし早く祓おおおおお」

「ッ…！」

何て階段を上がろうとしたのも束の間強い風が階段登るのしんどい

「光気張れよー！」

「沙耶こそ…スカート気をつけろよ…！」

「…キャッ、えっち」

「ちちち、違う！見てねぇ！！」

そんなに顔真っ赤にして反論しなくても…

そんな感じでなんやかんやしてたら屋上の扉が見えてくる

「よぉし…開けるぞ…！」