黄薔薇3~シンデレラ~ ページ4
洗濯物を洗って、干して、たたんで。
お姉様とその母のドレスの着付けをし、髪を結う。
私に、休みなんて無かった。
「頑張ってれば絶対に良いことがあるのよ」
お母様がベットの上でなくなる寸前に残してくれた唯一の言葉だった。
私達家族は、町一番の貴族だった。
お金持ちだからと言って贅沢をすることはなく、よく近所の人々に自宅で作ったからと言ってお父さんもお母さんも野菜を持っていっていたのを覚えている。
お父さんは、馬車の事故で亡くなったらしく、
町の人々はお父様の事を心中じゃないかと疑っていた。
残された私を見て「可哀想ね」と声をかけるだけで、誰も救って何てくれなかった。
その時に助けてくれたのが叔父様。
叔父様は、お母様の弟で私の事を可愛がってくれていた。
叔父様は何とか私の引き取り先を見つけて来てくれた。それが今の家。
「不幸な子」「可哀想な子」とどれだけ思われても、言われても、私にはお母様の言葉がある。それに叔父様だっている。
それだけで私は「住まわせてもらっているんだから」と前を向くことが出来るんだ。
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なわたか - 次回作楽しみにしてますね。 (2016年5月15日 0時) (レス) id: 6e403ba1b1 (このIDを非表示/違反報告)
なわたか - 面白いです!長文新鮮ですね。 (2016年5月9日 0時) (レス) id: 6e403ba1b1 (このIDを非表示/違反報告)
奈良田 - 面白かったです!更新楽しみしています。長文書くのは難しいと思いますが、頑張ってください! (2016年5月2日 2時) (レス) id: e46d3ac99b (このIDを非表示/違反報告)
枢花(プロフ) - はなんさん» そうなんですか!はい!更新頑張ります。 (2016年4月17日 17時) (レス) id: 07601baa8f (このIDを非表示/違反報告)
はなん - 面白かったです!私もシュウさん大好きなので更新待ってます! (2016年4月17日 2時) (レス) id: 9087ff15e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枢花 | 作成日時:2016年4月17日 2時