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その日の夜、思いをひとつにするべく13人が壮大くんによって集められた。


一人一人が今の思いだったり、オーディションを受けた理由だったりを自分自身の言葉で紡いでいく。





「じゃー、次俺行きます。」


そう言って右手を挙げたのは隣にいた廉くんだった。


「俺は確か前にも言ったことあると思うんだけど、」

「音楽を愛している自分のことが好きで。」





「正直に言うと俺実は高校くらいまで超根暗で、友達とかもいなくて、」

「この世から消えたいなんて何度思ったことか笑」

「そんな俺を支えてくれたのは音楽であって、そこから日に日に音楽を楽しんでいる自分の姿が大好きになっちゃって。」





「前は自分のことなんて大嫌いで容姿にも中身にも自信がなくて、」

「でも音楽をしている時だけは自分が輝いて見えるというか、」

「音楽がありのままの自分を受け入れてくれる感じがして。」





「俺が輝ける場所がそこにあったから、俺は音楽を始めたって感じかな。」





「って、なんか俺らしくなかったね笑」

「これで終わりまーす!」





最後は無理に明るく締めたけれど、廉くんの肩は震えていて。


自分の思いを伝えるということは単純なようで案外難しい。
大人になればなるほど感じることだ。


いくら今が明るくたって昔のことを話すのは、廉くんにとって辛いことだったのだと思う。
その証拠に今も廉くんは俯いている。


俺は廉くんの小さくなった背中を擦ることしかできなかった。

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りこ(プロフ) - 続き待ってます!! (11月29日 23時) (レス) @page16 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayu | 作成日時:2022年11月19日 20時

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