More than anything 2【BE:FIRST】 (ページ16)

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合宿最後の晩餐ということで、用意されていたのは豪華な料理ばかり。
みんなもこれまでにないくらいにテンションが上がっていて、自分も楽しくなってきた。

｢うわっ、やば！｣

『廉くんお寿司好きだもんね。』

｢うん！ちょーだいすき！！｣

満開の笑顔を見せる廉くん、眩しすぎる...！

｢A〜、こっちおいで。｣

そう呼んでくれた真人くんの元へ小走りで向かう。
ちなみに廉くんはずっと塁くんにべったりだそう。
塁くんはうざがってたけど。笑

｢...A、量多くね？｣

｢絶対食べれないだろ...。｣

お肉を両頬に沢山詰めた舜斗と、少し引き気味な壮大くんが俺の手元を見て問いかけた。

『俺、こう見えて結構大食いなんですよーっと。』

｢いや、俺も負けねーし。｣

『舜斗には無理でしょ。笑』

｢はぁ？全然余裕だし。｣

そう言って席を立った舜斗はお皿を手にして歩いていった。

｢うわー、始まったよAVS舜斗の戦い。｣

｢これさ、長引くやつじゃない...？｣

｢たぶん長期戦になるだろこれ。｣

少し面倒くさそうな表情を浮かべながら壮大くんと真人くんからの視線を感じつつも、舜斗には負けたくないという一心で食べ進める。

｢2人ともがっつきすぎじゃね？｣

通りかかった凌輝くんはこちらを見ながら笑っていた。

｢こいつらどっちが多く食べれるかーって勝負してんだよ。｣

｢ふはっ、小学生じゃん。笑｣

その後、決着がつくことはなく、ただただ2人のお腹が痛くなる一夜となった。