並盛在住ですが黒曜生です 4【REBORN】

第183話『親友』 ページ34

引き続き由依side






私の頭に手を置いて大丈夫、と言ったA。

何が大丈夫なのか全くわからない。






なのに……

途端に呼吸がしやすくなった。


Aの暖かい手。
本当にAの隣は居心地が良い。

こんな私と仲良くしてくれて、受け入れてくれる大切な友達。



Aの"大丈夫"は、本当に"大丈夫"なんだってこと



私は知ってるじゃないか。



由「……ぁ……な……い」

水「…何だ？」

由「………あんたの事なんて、……好きじゃない………！！」



大丈夫、私にはこの子がいる。

今までほとんど目を合わせなかった、合わすことのできなかった先生の目を真っ直ぐ見て

言ってやった。



水「っな！」

「………上出来」



そう言って私を見て微笑むA。
そして私から顔を外し先生を睨みつけた。



「……だってさ、クソゴミ教師」

水「っんだと！？」

「あんたさぁ、由依の気持ち考えたことある？信じてたはずの大人に裏切られて、由依だけ大きな代償抱えさせられて…」

水「何言って、」

「……"なんでも出来るはずの大人"が本当は"なんにも出来ない"んだってことを知ったんだって……何もかも諦めたように言ってた由依の気持ちを考えたことあんのかって聞いてんの」

由「…！っ」

水「…っ知るわけねぇだろそんなこと！！」

「やっぱクソゴミ教師じゃん。
優しいフリして弱ってる教え子に手ぇ出してんじゃねぇよ。自分の立場捨てる覚悟もないアンタがっ…！っ汚いアンタが！！！



私の大事な"親友"に触んな！！！」




由「…！っ」





『親友』なんて、

………初めて、言われた。





水「っ言わせておけば勝手なこと言いやがって…！！」



先生がAの胸ぐらを掴んだ瞬間、パシャッとシャッター音が鳴った。



界「……スクープ、おっさんに胸ぐら掴まれてる俺のクラスメイト」

由「……っ界」

界「てことで、こればら撒かれたくなかったらさっさと消えろ。






………クソゴミ教師」

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